医療事故名古屋地裁平成26年9月5日判決 認容額1億3675万2803円
被告市の開設する被告病院において重症新生児仮死の状態で出生した原告X1に脳性麻痺等の後遺症が残ったことにつき、原告X1及びその両親である原告X2らが、被告市に対し、診療契約上の債務不履行に基づき、損害賠償を請求した事案において、被告病院の担当医師による陣痛促進剤の投与に関し、注…
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医療事故高知地裁平成28年12月9日判決 認容額約1億8181万円 重症新生児仮死
被告が運営する病院(以下「被告病院」という。)で重症新生児仮死の状態で出生し,重度の後遺障害を負った原告X1並びにその両親である原告X2及び原告X3が,被告病院の医師及び助産師には後記2(1)及び(2)の過失があるなどと主張して,被告に対し,民法715条1項に基づき,損害賠償金…
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医療事故松江地裁判決令和3年12月13日 認容額5660万円 重度新生児仮死
被告の設置するa病院(以下「本件病院」という。)において重度新生児仮死の状態で出生し,低酸素脳症等を原因とする脳性麻痺の後遺障害が残ったB(以下「亡B」という。)の遺族(父母)である原告らが,被告に対し,帝王切開の実施が遅れたこと等について亡Bないし原告らと被告の間の診療契約上…
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医療事故神戸地裁判決平成31年4月9日 未破裂脳動脈瘤見落し
被告法人の設置する本件病院において頭部MRAの検査を受けた原告が、担当医が未破裂脳動脈瘤を見落とし、未破裂脳動脈瘤の治療に関する説明を受けられなかったために、直ちに未破裂脳動脈瘤に対する治療を受けられず、又は経過観察及び未破裂脳動脈瘤に対する適時の治療を受けられなかった結果、そ…
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医療事故神戸地裁判決令和元年7月11日 内視鏡検査時の大腸壁穿孔
医療法人社団である被告Y1クリニックを受診し、被告Y2による大腸内視鏡検査を受けた原告が、被告らに対し、被告Y2は同内視鏡検査を実施するに当たり、原告の大腸壁等を損傷させないよう検査をすべきであったのに、これを怠り、原告の大腸壁を穿孔したため、原告はS状結腸穿孔による人工肛門の…
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医療事故札幌高裁判決平成30年7月20日 手術による橈骨神経損傷
一審被告の開設する病院で右第2CM関節固定術及び骨移植の手術を受けた一審原告が、同病院の医師の過失により橈骨神経が損傷し、損害を受けたと主張して、一審被告に対し、不法行為(使用者責任)に基づき、損害賠償金5822万7332円及びこれに対する遅延損害金の支払を求めた事案。 原審…
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医療事故大阪地裁判決平成27年2月24日 ERCP検査後に急性膵炎を発症し死亡
被告病院において胆嚢癌の左右胆管合流部への浸潤による閉塞性黄疸に対する内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP検査)を受けた患者が検査後にERCP後膵炎を発症し、同検査から26日後に死亡した事案について、急性膵炎に対する初期輸液量の不足、急性膵炎の重症度診断の遅れ、ボルタレン(鎮…
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介護事故高松高裁判決令和2年12月17日 トイレ介助時の転倒事故(リスペリドン,エバミール)
控訴人が,被控訴人病院の個室トイレ内で転倒して左急性硬膜下血腫の傷害を負い,左上下肢麻痺等の後遺症が残存した事故について,被控訴人には診療契約上の安全配慮義務違反がある旨主張して,被控訴人に対し,債務不履行による損害賠償請求権に基づき,損害金4061万3192円及びうち3534…
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介護事故津地裁判決平成31年3月14日 トイレ介助時の転倒事故
社会福祉法人である被告の運営する特別養護老人ホームの居室内で転倒した(本件事故)後、死亡した亡母の子で相続人である原告X1ないし原告X4が、本件事故は被告の安全配慮義務違反又は被告の使用する介護職員の過失により発生したものであり、これにより亡母に発生した損害賠償請求権を相続した…
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医療事故宮崎地裁判決平成27年12月18日 壊死性筋膜炎に対する検査義務違反
亡Bが右下肢に異変が生じたため被告法人の開設、経営する病院において本件医師の診療を受けたが、その2日後に死亡したことにつき、亡Bの夫である原告X1及び同子である原告X3ないし原告X5らが,同病院の本件医師には的確な検査をすべき義務があったにもかかわらずこれを怠った注意義務違反が…
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医療事故名古屋高裁判決平成29年7月7日 カテーテルアブレーション後に脳梗塞を発症
持続性心房細動の治療を目的とするカテーテルアブレーションを実施した際に脳梗塞を発症し、左上下肢の機能全廃及び高次脳機能障害の重篤な後遺障害が残存した事案において、担当医師に禁忌とされる左心耳内血栓を疑わせる所見を見落とした過失があったと認めて、医療法人に損害賠償を命じた事例。 …
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介護事故大津地裁判決平成31年4月23日 トイレ介助時の転倒事故
被告の運営する介護付有料老人ホームに入居していたB(以下「B」という。)が排せつ中にトイレの便座から転倒した事故(以下「本件事故」という。)につき,被告の介護職員(以下「被告職員」という。)において,本来のトイレの用法に従わない不適切な座り方によるトイレ介助をしながらBを放置し…
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医療事故千葉地裁判決平成28年3月25日 術後縫合不全による敗血症
医療法人である被告Y1法人の開設する本件病院において被告Y2及び被告Y3による内痔核根治術を受けた亡Hが、手術の4日後に縫合不全を原因とする敗血症によって死亡したのは、手術時の手技上の過失及び術後管理上の過失によるものであるとして、亡Hの遺族である原告らが損害賠償を求めたのに対…
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介護事故熊本地裁判決平成30年2月19日 食事介助中の誤嚥事故
社会福祉法人である被告の運営する介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)に入所中の原告が,誤嚥事故により低酸素性脳症に罹患したことについて、食事介助を担当した被告の職員の過失により誤嚥事故が惹起されたもので被告には介護契約上の義務違反があるとして、被告に対し、債務不履行に基づく損…
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医療事故静岡地裁判決平成28年3月24日 留置針の穿刺による神経損傷
点滴のため末梢静脈留置針の穿刺を受けた患者が、穿刺により橈骨神経浅枝を損傷し、後遺障害が残存した事案について、看護師が留置針を深く穿刺しないようにする義務を怠ったと認定し、看護師及び病院の責任を認めた。 また、患者の左上肢に皮膚温の低下と発汗異常,肩甲帯以下に感覚過敏と運動性…
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医療事故東京高裁判決平成28年5月26日 常位胎盤早期剥離を発症し,その後に産科DICを発症して死亡した事案
分娩のためにa病院を受診し,同病院での治療中に死亡したBの相続人である控訴人ら(X1,X2)が,上記Bの死は,被控訴人病院の担当医師の治療行為上の過失に基づくものである旨を主張し,被控訴人病院を運営する被控訴人静岡県Y1組合連合会に対しては診療契約上の債務不履行又は不法行為(使…
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介護事故東京地裁判決令和元年11月14日 介護施設での放置による転倒事故
介護老人保健施設に入所していた原告が,施設のトイレ内で放置された際に転倒し,左大腿骨頸部骨折の傷害を負った事故について、トイレ介助中にその場を離れたことについて施設職員の過失を認め、合計607万4700円の限度で請求を認容した。
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医療事故東京地裁判決令和2年1月30日 分娩後の異常出血・産科危機的出血
30代の妊婦Dが被告Cの運営する被告クリニックにおいて,長女Bを出産したものの,その後死亡した事案。 裁判所は,クリニックの担当医師Eには分娩後の異常出血ないし産科危機的出血の状態に陥っていた妊婦に対する対応を誤った過失があり,これにより妊婦が死亡したとして,妊婦の夫A及び長…
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介護事故熊本地裁判決平成30年10月17日 入院中の転倒事故
入院中の患者が一人でトイレに行った際に転倒して頸髄を損傷し,両上肢機能全廃及び両下肢機能全廃の後遺障害(後遺障害等級1級)を負った事案について、十分な見守りを行わなかったとして医療機関側の注意義務違反を認めた。 認容額:2559万3642円(本人分)、親族分(220万円)
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医療事故東京地裁判決令和2年1月23日 肝生検時における肺の誤穿刺
エコーガイド下での経皮的肝生検の際に肺を誤穿刺されて血液中に混入した気泡により空気塞栓症となり左片麻痺の後遺症が生じたとして女性とその家族らが損害賠償を請求した事件について,病院側がエコー画像では肝臓その他の臓器を十分に抽出,確認できる状態ではなかったにもかかわらず穿刺を強行し…
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医療事故東京高裁判決平成30年3月28日 脳ヘルニア見落とし
脳ヘルニアにより頭痛や吐き気等の症状を訴えて救急搬送された少年が、診察した医師の指示により帰宅した後死亡した事案について、診察を担当した医師には、頭蓋内圧亢進症を疑って必要な検査を行うべき医療上の注意義務、少年に対して帰宅を指示せずに病院内で経過観察を行うべき医療上の注意義務が…
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医療事故東京地裁判決平成24年10月25日 新生児大動脈弁狭窄症見落とし事件
原告らは、被告が経営する産科診療所においてその長女を出生し、生後も診療を受けていたところ、診療上の過誤により大動脈狭窄症を見落とされ、その結果死亡したとして、被告に対し、債務不履行ないし不法行為による損害賠償をした事例において、被告には聴診による大動脈弁狭窄症の診断義務違反及び…
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介護事故東京地裁判決平成30年1月31日・スイートポテト事件
被告会社の開設・運営する有料老人ホームに入居していた亡Bが同ホームで間食として提供されたスイートポテトを盗食し,誤嚥して窒息した(本件事故)後,いわゆる植物状態になって死亡するに至ったと主張して,被告会社に対し,損害賠償を求めた事案。 裁判所は,盗食をした亡Bを発見した時点…
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医療事故冨山地判平成29年12月27日
原告らが,入院中であった原告らの子Bが転院した先の医療機関である県立病院で死亡したことにつき,感染症治療薬の選択及び投薬管理に関する注意義務違反,他の医療機関への転院義務違反並びに説明義務違反があり,これによってBが急性腎不全となり死亡したとして,1620万円の支払を求めた事案
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