術中神経損傷事案において約900万円で訴訟上の和解成立
小児の予防的手術において、下肢の神経を損傷したことの医師の過失を主張していた裁判において、訴訟上の和解が成立いたしました。
本件では文献上もそのような永続的損傷については報告がなく、同種手技を行う医療機関に問い合わせた結果もそのような経験はないという事案でした。
被告は、不可避な合併症であると争っていましたが、最終的に上記金額で和解となりました。
より高額の賠償を受けることが望ましい事案でしたが、早期解決を重視して和解を選択なされました。
手技ミスの疑われる事案では、いかに間接事実から過失を「推認」していくかが重要なことが多いといえます。
ビデオが残っていない事件ではもちろん、ビデオがあっても重要部分がわからないことも多く、そのような主張の仕方で裁判の帰趨も変わってきます。医師側も自分が損傷した事実を認識していないことも多く、より問題を難しくしています。
手術事案においては、解剖学的な位置関係や、具体的な手術手技の内容を詳しく理解し、それを裁判所に説明してくことが求められます。医療事件に精通している弁護士でないと対応は難しい類型のうちの一つといえます。