障害児死亡で県が責任認め遺族と和解交渉へ…鳥取・米子の施設事故
鳥取県米子市の県立の障害児入所施設で3月、入所者(当時14歳)がストレッチャーから落ちて足の骨を折り、死亡した事故で、県は12日、死因は「肺脂肪塞栓症」だったと明らかにし、死亡の責任を認め、遺族と和解交渉を進める方針とのことです。
原因は、脂肪塞栓だと判断したとのことです。
看護師2人が入浴後の入所者を浴槽からストレッチャーに移す際、落下させ、入所者は左大腿骨を骨折した。翌日心肺停止となり、搬送先の病院で死亡が確認されたとのこと。
高齢者の事故でも生じることがありますが、脂肪塞栓は、骨折により骨髄にある脂肪が血中に入り、それが全身に飛ぶことにより生じます。その脂肪が肺の血管につまれば肺塞栓、脳の血管に詰まると脳梗塞というように大変な事態となります。
骨折後に突然死亡する場合や骨折の手術時に急変する場合には、脂肪塞栓の可能性を疑う必要があります。
医療事故でも介護事故でも、死亡との因果関係が常に問題となります。
事故の直後に死亡したにもかかわらず、死因がよくわからないということも起こります。それ以外に原因は考えられないと思うのが心情ではありますが、その点を裁判では突き詰めていく必要があります。
県が脂肪塞栓による説明を受け入れて和解交渉となり、この件は裁判とはならずに良い方向へ向かったようです。