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低ナトリウム血症補正で乳児に脳障害・北播磨総合医療センター・解決金1200万円支払い和解

2014年7月、北播磨総合医療センターで急性気管支炎により入院した生後1カ月半の女児に、低ナトリウム輸液を過量投与後、補正のためナトリウムを投与した結果、脳細胞障害による重い後遺症が発生した事故に関するニュースです。
両親が2019年に神戸地裁に損害賠償を求め提訴し、センター側は因果関係を否定したが、神戸地裁の和解勧告を双方が受け入れ、2024年6月に解決金1200万円で和解したとのことです。
入院した乳児に脳障害残る医療事故 北播磨総合医療センター、両親に解決金1200万円支払い和解

急激に生じた低ナトリウム血症に対しては、緩徐に補正しなければならず、急速補正をすると橋中心髄鞘崩壊というものを起こしてしまうことが良く知られています。浸透圧が急激に変化すると、脳の橋という部分が脱髄を起こしてしまうというものです。
ニュースによれば過失そのものは争っていないようですが、病院側は因果関係を争っています。
補正しなかったとしても問題が生じたなどと反論したのかもしれませんが、急速補正という作為により生じたのであれば、因果関係が難しい事案とは思えません。
生後1ヶ月半ということで、非常に痛ましい事件です。
私も過去に同種事件の裁判を対応したことがあります。同じような医療事故が無くならないことを残念に思います。

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