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脳動脈クリッピング術による脳梗塞発症事案について約3000万円で訴訟上の和解(札幌)

脳動脈クリッピング術においては,クリップによる血管の挟み込みや,その他の原因により脳の動脈の血流が失われてしまうことがあります。脳神経外科医としては,その点に留意して,慎重に手技を行うだけでなく,ドップラー血流計や,MEPやICG血管造影などによる術中モニタリングを用いて血流の状態を確認する必要があります。

ドップラー血流計を使用しなかったことに関する裁判例はいくつか存在しており,その重要性は裁判でも認められるに至っています。
また,術中モニタリングについても多くの医療機関では用いるのが当然とされており,手術合併症を避けるために不可欠なものとなりつつあります。

脳動脈クリッピング術やコイル塞栓術による合併症は重大なものになることが多いのですが,一方で,不可避な合併症という場合もあります。果たして不可避な合併症なのか,それとも注意義務違反(過失)による事案なのかは弁護士に相談しなければわかりませんので,疑問に思った場合には相談なされることをお勧めします。

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