https://medpeer.jp/news/159776?utm_source=news_mail&utm_medium=email&utm_campaign=20210603_mo

岐阜市民病院において，誤って動脈を穿刺したことにより損傷し，８０代の女性患者が死亡したとという事案です。
↑の記事では，心臓のカテーテル検査とされていますが，心臓カテーテル検査では動脈（鼠径動脈，橈骨動脈など）を穿刺するので，何を誤ったのか不明です。医療事故に関する報道は事実関係がよくわからないことが多く，モヤモヤします。

以下の報道では，首の静脈に入れるべき筒状の器具とあるので，スワンガンツカテーテルというものを入れようとしたのかもしれません。
https://www.chunichi.co.jp/article/264754

詳細な経過は不明ですが，動脈の血流改善と血栓を取り除く緊急カテーテル手術をしたが，脳梗塞になり不整脈で死亡したとのことですので，動脈穿刺と死亡との因果関係は認められる事案であったのでしょう。

なお，心臓カテーテル検査においては，合併症として血栓が飛ぶこともありますので，心臓カテーテル検査ではないのでしょう。
心臓カテーテル検査における医療事故は意外と多く生じています。
カテーテルの穿刺の際の神経損傷や，血腫の圧迫の際の虚血などもあります。